2017年2月20日月曜日

木のぬくもりって

たまにここにウチの小汚い、雑然とした工房の写真が載っかってますけど、とにかく素人が適当にやっつけ仕事で、しかも安上がりに作ったものなので、内装なんか石膏ボードを張って白いペンキで塗っただけという無機質そのものなのです。ここに6年もいるので慣れてしまっていますけど、やはり、これってあまり気分が良くないよな?どう見ても、これはあまり居心地がよろしくない。仕事は気分良くやりたいものです。

ということで、隣のデッキ工事屋で破棄されている木パレットをいただいてきて、その木材を流用して壁を張ってやろうと思い立ちました。仕事場は17畳のスペースですが、これをすべて張り付けようと思うと相当な時間と手間がかかりますが、ちょっとずつ進めていけば、1年もすれば内装すべて板張りに出来るだろう、という、またまた気の長い計画を進めていくことにしたのでした。



パレットの木材は表面がガタガタですので、ディスクグラインダーに#60の回転やすりをくっつけて表面を磨いてやります。100円ショップで売ってます。





化粧材みたいに綺麗にはなりませんけど、一皮むけたような感じで、それなりに美しい表面になります。



その上にクレオトップという防腐防虫剤を塗ってエアタッカーで壁に固定していく、という、これまたなかなか気の長い作業。内装なので、クレオトップは必要ないですけど、染料を買ってきて色をつけるよりも、これが一番安いのです。3,4日は臭いますが、クレオトップは発がん性物質を含んでいないので、臭いが消えるまで我慢します。

まず、自分のデスク周りから張ってやります。







ちょっと張ってみただけですが、この木のぬくもりって何だろう?ウイスキーが飲みたくなる気分です。どうしてウィスキーなのだろうか?と思ったら、友達が「それは、ウィスキーの樽がイメージされるからだ」と言われました。うん、納得。

問題は、反射光が白壁に比べてかなり減るので、暗くなるということです。すべての壁と天井を板張りにするのは相当な時間がかかる気がしますが、そのうちここも山小屋風というかロッジ風になる、そんな事を考えています。

私の作業を見ながら、隣のデッキ工事屋社長が

「杉の小幅板なんか、新品を買ってきても高くないよ?」

と言いました。調べてみると、5坪分(約9畳)で10000円とかそういう値段です。確かに高くないですが、何を言う?廃材のパレットを流用するというところに満足感があるのですよ。材木買ってきて張ったところでさほど面白いものでもないわけです。皆さんわかりますよね、この気持ち?

2017年2月13日月曜日

シャッターリボン



35mmの横走りフォーカルプレン シャッター用のリボンというのを当店で売っておりますが、最近気づいたらもうなくなってました。

このリボンですが、どこで仕入れられますか?とか質問がたまにありますが(というか普通教えないと思いますよ。まあそれは良しとして)、

「どこで仕入れられるのかなんて、こっちが聞きてえよ」

こういうのは手に入りません。では、どうやって入手してくるのか?というと、ぶっちゃけ教えてしまいますと特注しているのです。ライカのシャッター幕に付いているリボンを持っていって、「似たようなものを作ってくれ」とお願いするのです。

一回5000m作りますが、作る方としては「たったの5000メーターですか?」という感じで、あからさまに嫌な顔をされます。こういうリボンというのは大体10万mとかそういう単位らしく、リボンを織る機械を一瞬回しただけで終わってしまうような、ほとんどボランティアでやってやるぐらいのもののようです。私もそういう事を良く理解しておりますので、頭下げて下げて下げまくって、何とか5000メーターぐらいでお願いします、と無理を言って作ってもらっております。こっちが仕事を頼んでやってる、なんて態度をしたものなら、絶対に作ってもらうことは無理でしょう。「そこまでお願いされるならやっても良いよ?」ぐらいのショボい量なのです。

前回作ったのが5年程前ですから、一年間に1000mぐらいしか売れないわけです。2mで売ってますので、500セットでしょうか。まあ案外売れていると言えば、売れているのですよね。ただ10万メーターも作ったら絶対に一生使い切れない量になってしまうので、やっぱり5000mで作ってもらうしかないです。

3mm幅で作ってもらってますけど、4mmのを作ってくださいとかリクエストがありますが、作っても捌き切れんって。全部責任持って買ってくれるなら作りますけど、でもどう考えても5000mも要らないですよね。だいたい、よく考えたら5000mって5kmですよ、なかなか歩くのも大変な距離です。

そして、まともにオーダーする最低ロットの10万メーターとなると、何と100kmだ。10kmの間違いではないかと何度も確認したけど、10万メートルは100km。高速道路を法定速度で走っても、、、おいおい、1時間もかかるぞ?ほとんど気が遠くなってくる世界です。世界中に残っている横走りフォーカルプレンシャッターを修理する勢いでないと捌ききるのは不可能でしょう。

なかなか仕入れというのは難しいものだと、まあそういうものです。

2017年2月3日金曜日

オーダー再開いたしました。

レーザー加工機がメインと予備の両方が逝ってしまい、やむなくオーダーを休止しておりましたが、
先ほど再開いたしました。

次の機械を買うまでのつなぎとして、安いものを買ってきて改造を施し、何とかオーダー再開できました。



A4サイズしかないので、大きなものがカット出来ないです。
そして絶対に必要なのがバキューム ハニカムテーブルで、革なんかだとバキュームで強烈に吸引して平面性を持たせてカットしないと上手くカットが出来ません。バキュームも100w、200w程度ではクソの役にも立ちませんので、私は1馬力(750w)の強烈なやつで吸引します。

そして大概付いているレンズは焦点距離が長すぎるので、これも短い焦点距離のものに変えてやって、やっと使用に耐える状態になります。

そこから、更にデータ出し。
それでも3日ぐらい休止しただけで何とか再開出来たので、損失最小限ですんでホッとしました。それでもまたメインで使うレーザーを買ってこないといけません。

2017年2月2日木曜日

あこがれのシーリングファン

西洋の映画なんかで天井にくっついてタラタラ回っているシーリングファンというものがあります。西洋の映画の中だけではなく、日本でもたまに見ますけどね。
ウチの工房にも欲しいなと思っておりましたが、それほど天井が高くないので、無理があるのかな、と諦めておりました。だが調べてみますと30cmぐらいで納まるものもあり、値段を調べてみましたところ、安いものは安い。

大光電機照明器具 AS-563 シーリングファン セット品 リモコン付
AS-563
7,556円×1=7,556円

=========================================================================
商品の合計金額 : 7,556円
送料:756円
合計金額 :8,312円

1万円を超えたらかなり考えてしまいますけど、この値段ならつけてみようかと、購入いたしました。


早速配線をして取り付けました。作業時間約30分。


リモコンが付いてきます。

video

弱でこれぐらいの回転。


シーリングファンの良いところは、タラタラ回るというところで、強中弱の回転が選択出来ますが、強にしたところで扇風機のような風は期待出来ません。何と言っても1メーターぐらいの径があって、消費電力はたったの18W。これは扇風機ではないのでそれで良いのです。部屋の空気をノンビリかき混ぜて(循環させ)、一箇所に冷気とか暖気を溜めないようにして、冷暖房効果を上げてやろうというものです。また逆回転も出来ます。
チンタラ回るとは言っても、それでも正回転(↓方向の風の流れ)だと下に多少風が吹いて冬場は微妙に寒いので、今は逆回転(↑方向の風の流れ)で回してやります。

正直、どれほどの効果があるのか?ちょっとよくわかりませんけど、天井でタラタラとアンニュイな感じで回っているシーリングファンを見ていると、ちょっとだけ癒やされる気もします。気分はちょっとだけラッフルズ?笑

レーザーはどうなったのか?というと、とりあえずすぐに手に入るつなぎの安い機械を買ってきて、だいぶ改造と設定が終わりました。明日にはオーダー再開出来ると思います。

2017年1月31日火曜日

レーザー加工機が2台壊れてオーダー休止

昨日、何と予備機のレーザーも逝かれて、何とかつなぎの機械を手配しておりますが、まあこれが無いことには何ともならないので、一旦オーダーを休止しております。

たぶん一週間はかからないと思いますが、しばらくオーダーストップ状態となりますことをご了承いただければ幸いです。ご不便をおかけして申し訳ございません。

2017年1月27日金曜日

従業員の離職と今後の展望

何でこんなに忙しいのかと思ったら、年末に一人の従業員が離職したからでした(笑)

現状、当店は資金的に特に困っていることはなく(全くの無借金)、赤字もとりあえず出したことは無い(今年度もたぶん黒字決算で法人税納税業者)という、相当恵まれた環境にあるのですが、この事業が今後20年続くかどうか?と言われると、事業を運営しているこの私が自信を持って
「10年は何とかなったとしても確実に20年は無理でしょう」
と言わざるを得ません。全般的に言ってカメラ市場はかなりの縮小傾向です。今の状況を見て、10年後にこのカメラ市場が大きくなっているか小さくなっているか、どちらかに100万円賭けましょうか?となったら、私は迷うことなく小さくなっている方に100万円を張りますね。
こうなると事業拡大を考えるとかとんでもない話で、市場縮小に合わせて何とか自分が引退するぐらいまでは上手いこと生き残って利益を確保していこう、という相当な消極的経営です。消極的経営というのは、ぶっちゃけ言って夢がない事業で、身軽でもあるので、私の気が向かなければいつでもやめてしまいかねない、そういう感じのものです。

「事業を辞めてあなたは食って行かれるのか?」
とか心配していただくこともありますけど、そのお気持ちは有難いことですが、そんなことはまったく心配していただく必要はありません。20年もこういう感じで何の組織にも属さず、事業は決して大きくならなかったけど(そもそも未だになぜ会社とか事業規模というものをわざわざ大きくする必要があるのか、さっぱりその意図がわかりませんし)、小さな利益は手堅く確保してきて、無借金。無駄な見栄を張るのが嫌いで、清貧を理想としている、大体どんな人間かわかると思います。親しい人は「これで食いっぱぐれたら奇跡だ」と評される、まあそんな感じです。あなたはおそらく私よりも才覚のある人でしょうけど、私はあなたが考えるよりもずっと甘くない人間である可能性はかなり高いです。退路は必ずガッチリ確保して行動するような人間に、何の心配もする必要はありません。自分でこう言ってしまうのは気が引けますけど、大概腹黒い人間なわけです。

ただ気がかりなのは従業員の将来で、まだ私より10歳若いので、彼が引退するまでこの事業が存続していない可能性は、かなり高いです。基本親方一人で回している個人経営みたいな形態は、親方が辞めたら大体そこまでなのです。その時47歳で、さあ次の仕事を探しましょうと言っても、間違いなく上手く行かないです。そこで、高く売れるときに売る、そしてそれはまさに今。このあたりで真剣に彼の将来を考えよう、ということで、やっぱり今後それなりに存続しそうな企業に就職を探してみることにいたしました。

時はまさに求人倍率が高い絶好の時期です。それでも闇雲に探してもなかなか良いところに当たる可能性は低いです。そこで私は考えた、色々な地元企業を財務状況から経営状態など実によく知っている組織というものが、案外知られていないけど身近に存在します。それは何かと申しますと、

税務署と銀行です。
しかし税務署はそんなことを面倒見てくれませんので、選択肢としては銀行になりますね。

ウチのつきあいがある銀行様は信金です。完全地元密着型で、実にあちこちの地元企業をよく知っている。毎月かならず担当している企業に顔を出して、どうですか?なんて話しているのですから当たり前ですよね。景気よさそうな顔をして実は青色吐息だとか、苦しそうな顔をしながら裏では実は左うちわで大笑いだとか、表面では決して見えないところまでよく見えているのが、何を隠そう銀行なのです。
私もたまに銀行の営業マンさんに「こんな感じでウチは大丈夫でしょうか?」なんて聞くことがあるのですが、「全然大丈夫ですから、この際ドカンと大きな借り入れでもしてください」と冷たく言われます。

どこか良い就職口はないですか?なんて聞いてみたら、もう打てば響くように即回答あり。

何と言っても近い。自転車通勤が出来る近い職場希望というウチの従業員にいきなりピッタリだ。こんな近くにしっかりした企業様があったとは知らなかった。大企業に30年もくっついているのでかなり安定しているし、仕事内容も本人に合いそうだ。また銀行さんが「ここはそろそろ財務的にやばい」などというところは決して紹介しません。銀行の情報力というのは、実に驚くべきものがあります。
提示された条件も、この条件なら私が行きたいぐらいだ、という立派なもの。さすが立派な企業はウチなんかとは違います。「どうだ?ここならウチよりも安心だろう?」とウチの従業員に言ったら、まんざらでもなさそうです。探してはじめてから2回の面接して決まるまでのこの間、何とたったの2週間。打ってみたら見事に響いた大きな銅鑼、そんな気分です。


※他人様のビデオです。

とんとん拍子で決まって、昨年末円満退社となりました。

就職を探すなら、一度つきあいのある銀行さんに相談してみよ。就職情報誌よりも遙かに頼りになりますよと、そういう話でした。

10年先の暗い市場を今から見越して、早々と手を打つ。ちょっと早すぎないか?と思われるかもしれませんが、世の中を見てみると、決断が早すぎて失敗するよりも、決断が遅すぎて失敗するケースの方が遙かに多いというのが現実ではあります。

2017年1月26日木曜日

機械の故障は突然やってくる

当店で毎日ひっきりなしに使う機械として小型のレーザー加工機というものがあります。
昨日突然レーザーが発振しなくなりました。突然です。



これが無いと仕事がまったく前に進まないので、とりあえずレーザー管の交換をしたのですが、新品のレーザー発振管でもパワーが出ないです。トランスかどこかがおかしいのだろうと言うことで、この機械を使うのはとりあえず諦めます。私が初めてレーザー加工機を買った6,7年前は100万円では買えないものでしたが、今は安いものですから、もう壊れたら直すよりも捨てて新しいものを買った方が早いですし、ゴチャゴチャ時間をかけて直すよりも買った方が結果的に安上がりです。レーザー加工機が使い捨てになる時代が来るとは思いもしませんでした。何だかんだで、この6,7年の間に、5台買って4台が壊れたわけです。
もう一台のレーザー加工機はあるのですが、これに付いているレーザー発振管は80wという、ウチで革を切ったりモルトをカットしたりするには少々パワーが大きいもので、上手く切れないのです(壊れたものは40w)。レーザー発振管は大は小を兼ねるということはなく、パワーが大きいと、レーザーの光束が太くてカット幅が太くなってしまうと言う困った問題があります。ウチの使用目的だと大体30wから40wぐらいがちょうど良いパワーなのです。これが10wとか15wみたく小さすぎるとカットに時間がかかって仕事が進まないというものです。

今日は80wの発振管を取り外し、40wに付け替えるという、面倒くさい作業をする羽目になったのでした。

予備の機械が無いとマズいと言うことで、2台早速エアカーゴに乗せて送ってくれとセラーに連絡を取ったら、今、中華圏は春節で社会が動いていないというね、何とも歯車がかみ合わない、そんな感じです。
暇な時期なら良いですけど、こういう時に限って、ご注文は怒濤の勢いで入ってくる、という皮肉な状態です。



80wのレーザー管と40wのものでは管の太さが違うので、そのまま据え付けても合わないのです。
仕方がないので、嵩上げしてやります。



手近にある2x4材に穴を開けて嵩上げしてやるのですが、こうなると固定のネジの長さが2x4の厚み分足りないわけです。ネジがないのでホームセンターに走って買ってくる。



何とか固定するカラーをつけた。



ヤレヤレと思ったら、どうやら10mmぐらい据え付ける位置が高いようだ。

10mmぐらい薄い板を探してきて、また穴を開けてやり直し、という涙ぐましい努力をしながら一日が過ぎ去るわけです。

一日に3回もホームセンターに行きました。経理をやるときに領収書のチェックしますが、「どうして一日に何度もホームセンターでちょこちょこ小さなものを買っているのだろうか?一度で用事は済ませられなかったのだろうか?どうしてこう要領が悪いのだろうか」とか思ったりしますけど、このように何度も行かなければならない切羽詰まった状態だったというわけです。