2010年6月9日水曜日

木型切削

昨日モデリングしたカメラ底部分の絞り木型の切削をいたします。


ローランド MDX-40(三次元切削機)も久々登場です。ガンガン使う予定でしたが、忙しくて使うヒマがない。久しぶりに切削しました。ローランドってシンセサイザーや楽器を作っているローランドです(系列会社)。


切削途中は、切りくずの山山山という形相です。
ちなみに切削するのに手作業は必要ありません。 三次元データを放り込んで設定すれば、後はMDX-40が勝手にモデリングした通りに切削してくれます。


凹型が切削終了いたしました。
現在凸型を切削中です。果たしてうまく凹凸が合うでしょうか。少々心配なところであります。
また合ったとして、カメラ底にきちんと使えるかどうか、まだ未知数のところがあります。初めてやる事というのは、なかなか一回では上手くいかないものです。これも数回失敗してから、という事になるかもしれません。

午後3時。凸型の切削終了。写真がないのは、イマイチ出来が汚いからです。革の銀面が木型に張り付く凹型と違い凸型は床側ですので、この程度の型絞りでしたら粗く削っておいても大して問題はありません。

では早速絞ってみましょう。


ヌメ革を水に濡らして、凹型凸型の間に挟み圧をかけ、型絞り(革の立体成型)をした状態です。本来なら乾燥してから外すものですが、まあとりあえず試作ですので、このままいってみます。

やっていることは鉄板のプレス成形みたいなことを革でやっているという感じでご理解いただけばそれほど間違っていないと思います。


 床革側から見た状態です。



先回、裏表を間違えて作ってしまった底部用の刃型が役に立ちそうな感じです。


底部分の形にカットした状態です。凹凸が多少おわかりいただけると思います。


カメラケースの底に嵌めてみました。


 実際にカメラを装着してみましたが、結構見事にピタッと来ております。
全く自信はありませんでしたが、何となく上手くいってしまったようです。

革の型絞り(立体成型)、いわゆる大技の一種といっても問題ないでしょう。一発で決まったようです。お見事。

ハイテクな三次元切削機がウチで初めて役に立った瞬間でした。