2010年12月19日日曜日

LX5ケース試作続き その3

本日日曜日、とりあえずLX5の方から片付けようと言うことで始めてみました。

まず、治具が微妙に合わず気に入らないので、データを少しいじって削り直しです。


二次元データからまた三次元データを作って、CAMで切削データを練っていきます。


ボツ(没)の治具です。なかなか高価な木材で捨ててしまうのも勿体ないので、ひっくり返して裏面に新たに切削をしたのでした。実にケチくさいですね。製品じゃないんですからいいんです。治具なのですから。


微妙に合わずに、ちょっと気に入らない、ということは治具とか刃型では案外よくある事で、それを気に入るまで削り直すとか作り直すことが、自分のところで出来るということは非常に有り難いことです。

実はこの治具も2回削り直しました。


では、実際に革を使って作ってみましょう。刃型で切り出してきます。


形状保持のステン板を貼り合わせます。このステン板を切り出す刃型も本日作りました。
画像ではハッキリ見えませんが、スクリーン回りの強度を保つためのプラ板も貼り合わせてあります。


レーザーで切り出した裏革+PETを貼り合わせます。





裏革+PETは簡単な図にすると上の画像のような感じのものです。赤い部分がPET板です。端から1mmほどは補強のPET板は不要ですので剥がしてあります。所々縦のラインで黒い部分は、曲がりの部分です。曲がりの部分も補強のPET板は不要ですので、この部分も剥がしてあります。レーザーの出力を弱めたハーフカットを駆使してこういう複雑な芸をやります。


圧着して取り出した状態です。


ステッチのガイドラインとしてのネンが革の端から2mmほどのところにきれいに入りました。
相変わらず多大な準備をして細かい芸をやっております。


そして、ガイドラインに沿って縫製。

ここでちょっと休憩。


MAYA マルチニークの女 


ラテンテイストあふれるJAZZアルバムです。
Youtubeのリンクをのせておきますので、ぜひ聞いてみて下さい。

ちょい綺麗なのか ちょいブス なのかとても微妙なルックスがまたいいんです。歌の方はもう素晴らしいです。