2011年2月4日金曜日

E-PL2関連 その3

ほぼ1日がかりで治具を削り出しました。


凹型の方には、毎度の事ですが、革表面にステッチガイドラインの押しを入れるための山が仕込んであります。


クローズアップして見ると、とても美しい3次元形状ですね。
こういう複雑なというか、手で作ろうと思ってもほぼ不可能といっても良いような治具を、その気になればいっさい外注せずに内製で出来てしまう時代がすでに来てしまっております。

とは言っても、こんなことをやっているのは、世間広と言えどもウチだけのようですが。


底部分のパーツを荒裁ちするための刃型も製作。
実は、E-PL2は少々厚みがあるので、今までの荒裁ち刃型ではギリギリなのです。
これも内製。自分で曲げました。20分ぐらいですね。


底部分のパーツを本カットする刃型と重ねてみますとよくわかります。ほんの一回り大きいです。

側面パーツの荒裁ちをする刃型も作らないといけません。


本裁ちデータよりも一回り大きなデータを作って、型紙をレーザーで切り出します。
外周延長は784mm、CADが一瞬で計算してくれました。
つまり刃は784mmで切り出せば理屈では足りるはずです。しかし、何らかの拍子で足りないと非常にイヤな思いをしますので、800mmで刃をカットして曲げましょう。15mmぐらい刃が余って捨てたとしても、別に腹は立ちません。


本裁ち用の刃型の一回り大きいのがおわかりいただけると思います。



午後9時。曲げ終わりました。
錆止めの黒スプレーを吹いて乾燥中です。

底部分のパーツにネンを入れるための治具を現在削りだし中で、これも30分もすれば切削が終わります。

これでE-PL2のスナップケースを作るための刃型・治具がすべて用意できたはずです。
これでやっと今度の日曜日にサンプル用のケースを作れるのではないかと思います。