2012年2月28日火曜日

Panasonic GX1 ケースの試作 その4, LVF2

LVF2が届きましたので、試作を一つ進めました。


スクリーン上側の革を少し切り欠いてLVF2が干渉しないようにしてみます。


OKです。干渉しません。

LVF2ですが、かなりダメダメだったLVF1に比べて格段に良くなっております。これなら実用で使えるなという感じです。

さて、LVFの事はどっちでも良いですけど、また底部のパーツが微妙に合わなくて気に入らないので、ほんの0.3mmほど形状を設計変更をして、刃型を作り直しました。


これで3個目です。勿体ないですが先の2個は廃棄してしまいます。
自分で曲げているのですから、気が済むまでやり直せます。それが良いところです。外注していると少々の事でしたら「もう面倒だからこのままでいいや」となってしまいます。


継ぎ合わせもほぼピッタリです。

2012年2月25日土曜日

GX1貼り革キット

Panasonic LUMIX GX1用の貼り革キットを販売開始いたしました。


GX1とLUMIXのロゴ部分の切り抜きデータを作るのに手間がかかりました。
このロゴの切り抜きですが、あり/なし の選択が可能です。


向かって左側は作るのをやめようかと思ったのですが、この部分も欲しいというリクエストが多かったので作りました。そして、ストロボ部分もリクエストが多いので、ついでに作っておきました。

お値段1600円税送料込み。こちらの販売ページからご購入をお願いいたします。

手動式革漉き機

巷で話題(?)のスエーデン製の手動革漉き機。


青春ミシンさんから入手しました。


オモチャかと思いましたが、小さいボディながらも、これがきちんと漉けるのです。


手動式ですので、漉きの速度はゆっくりです。


なかなか実用性が高いというか、使う場所によってはプロユースに充分耐えます。細かい漉きは、機械式の革漉き機よりも便利なのではないでしょうか。

要するに、機械式の革漉き機がすべての漉きをカバーできるわけではなく、大きな面のベタ漉きはバンドマシンという大きな漉き機(革割機)、縁漉きは機械式の革漉き機、そして細かい漉きはこの手動式という使い分けが理想というわけですね。
同じ事はクリッカーにも言えます。油圧クリッカーを持っていても、小さな刃型を使うときにはMAIIIハンドクリッカーの方が断然便利なので、ウチのように3台も油圧クリッカーを持っていても、MAIIIを便利に使っております。


とりあえずいい加減にカメラを置いて漉いている様子を撮ってみました。

2012年2月24日金曜日

Panasonic GX1 ケースの試作 その3, LVF2

折を見て、GX1ケースの試作を進めております。

そういえば、せっかくなのでライブビューファインダーも対応出来たら、装着出来るようにしたいということで、嵌めてみました。


スクリーン上の革を処理すれば、ライブビューファインダーが付きそうな感じですね、と言うところで大変なことを発見。
GX1はLVF1が装着出来ないのです。どうなってるんだ?と思ったら、LVF2をつけるんだそうです。
つまり、LVF2を買わないといけない、そういうことなのですね。
で、そのLVF2のお値段を調べてみましたところ、最安値で22000円ほど...。また出費かよ!
22000円って、そこら辺のデジカメ1台買える値段だよなぁ。

しかし、LVF2が無いことには、これ以上試作が進められませんので、「なんか無駄金を使っている気がする...」とボヤきながらも先ほどネットでポチったのでした。

2月28日到着予定ですので、試作の続きはそれまでお預けとなります。



そしてまたまた、まるで奇跡のような話ですが、本日もMAIIIクリッカーの発注が入り、親父を呼んできて木箱を作っております。


これで今週は毎日出荷をしたことになります(木曜日は当店休み)。
卸している私が、「一体全体、市場に何が起こっているんだろうか?」と不思議でたまらない気分ですが、とにかく売れているのです。

革製品を作る人の必須アイテムになりつつあるのでしょうか。そうなると必然的に日本の革製品全体のレベルアップになってしまうわけですね。

革ミシン
革漉き機
MAIIIハンドクリッカー

これが革製品製作者の三種の神器になりつつあるわけです。


まぁ、ゴタクはどうでも良いですが、梱包木箱を作る「ミスター・年金生活者」です。

2012年2月22日水曜日

Panasonic GX1 ケースの試作 その2

先日、底部の刃型を作ってから、仕事の合間にちょこちょこと2,3回試作をしてみました。


右手のグリップがかなりごついので、この部分を先にカチッとさせないと形状が決まりませんので、順序は逆ですが、このグリップ部分の形状を固定するステン板の刃型を先に作る事にして、あとからまた作り直しをすることも承知の上で、とりあえず設計してみました。


毎度お馴染みとなりましたベンダー(刃曲げ機)で、型紙に沿って刃を曲げます。


何と言っても曲げているのは良く切れる刃物(Hai Shark刃メーカーのリンク)ですので、取り扱いを間違えるとこのように手を切るような羽目になります。傷が浅いから大した怪我にならなくて良かったです。ちょっぴりファンタスティックな気分です。アホですね。




何と!またまたMAIIIの出荷なのです。連勝記録更新みたいな気分です。なんかやたら売れてしまって、すみませんねえ(...なぜ謝る...)。

だいぶ余裕を見越して発注したのですが、これは一時在庫切れを起こすかもしれません。




そして、GX1スナップケースの試作状態です。




今回苦労しているのは、GX1のグリップ部分で、これが妙に大きいので、この部分の処理に手こずっております。

2012年2月21日火曜日

売れ行き絶好調

そうなんです。またなんです。またMAIIIの出荷です。


次の発注と決済はすでに済ませており、現在船積み待ちなのですが、さあ果たして在庫が無くなる方が先か、次の発注分の到着が先か、という微妙な状態となってきました。



私は相変わらずケースの縫製をやっておりますが、E-P3の刃型をちょっと設計変更したくなり、早速CADを引いて型紙を作り、刃を曲げてみました。


外周延長167mmですから、割と小さな刃型です。


曲げにかかって時間は、15分ぐらいでしょうか。


錆止めの黒を塗って、製作日も書いておきます。


刃の継ぎ目(合わせ目)も、もう見事ピッタリです。プロの仕事みたいですね(笑)。

簡単な自分で刃型が作れるのは、とても便利です。

2012年2月20日月曜日

木箱

MAIIIがよく売れるのは大変有り難い事なのですが、代理店に発送をする時に木箱を作って発送することがあります。


木箱の材料は、MAIIIがコンテナ輸送時に梱包されていた木材のパレットを再利用しますので、これは無料だからいいのですが、問題はその木箱を作る手間です。


ウチの親父を呼んできて作らせるのですが、これがほぼ半日仕事です。ウチの親父もヒマだから結構なのですが、これを自分でやろうなどと思ったら気が遠くなります。

結局手間をかけて作った木箱も、運送中に必要なだけで、代理店に配達されたらばらされて燃えるゴミになる運命です。なんか勿体ないですけど、まあ仕方がないですね。


今回もなかなか立派な木箱が出来上がりました。

2012年2月18日土曜日

Panasonic GX1 ケースの試作 その1

昨日はPanasonic GX1の貼り革の採寸をいたしましたが、細かい作業で二日連続でやると頭が痛くなるので、本日はケースの方に手をつけてみたいと思います。


もうこのブログの読者さんは、すでにおわかりかと思いますが、また同じです。いつもと何の違いもありません。底部のトレースから始めます。
フラットベッドスキャナで取り込んで、それを下絵にしてCADで輪郭線をトレースいたします。


トレースしたCADデータを元に板紙をカットして、実際のカメラボディに合わせてみます。
これがなぜかいつも不思議と微妙に合わないのですね。


CADで計算いたしましたところ、外周延長283mmです。290mmぐらいで実際の刃を用意すればいいでしょう。


型紙に沿って刃を曲げます。
ベンダー(刃曲げ機)の天板がよく錆びますので、クリアを吹いておきました。


完成した刃型です。


継ぎ合わせの部分もほぼ綺麗に隙間無く合わさっております。


超拡大すると、ほんの少しずれていることがわかります。後ほどハンマーで少し叩いて調整しておきます。



貼り革の方は手が空いたスタッフが採寸を続けていきます。


GX1、とLUMIXのロゴ切り抜き「あり」「なし」は選択可能にする予定です。

2012年2月17日金曜日

FinePix X10用レザースナップケース 販売開始いたしました

2012年2月6日
FinePix X10用レザースナップケース




お値段:8900円~9900円税送料込み。
ご購入はこちらの販売ページからどうぞ。



そして、一息つくヒマ無くGX1の採寸に取りかかります。h


1. CADでザーッと革の輪郭線を引いていきます。


2. そのデータをレーザーでカットします。


3. 実機に合わせてみます。→ 1に戻ります。以降延々繰り返しです。


ロゴをトレースするという大変な手間をかけています。


こういう細かいことをしていると、たまにアホらしくなります。

2012年2月15日水曜日

FinePix X10ケース サンプル写真

やっとサンプル写真が撮れるだけのケースを作りました。


まずはダークタン。


ライトタン。


フラットブラック+ホワイトステッチ。
カメラがフルブラックですので、マットな黒の革との組み合わせが、かなり格好いい気がします。


フラットブラック+イエローステッチ。
阪神タイガースカラーという感じですね。


フラットブラック+レッドステッチ。


オリーブグリーン+ホワイトステッチ。


オリーブグリーン+イエローステッチ。


キャメル+ホワイトステッチ。


キャメル+ライトブルーステッチ。


ワインレッド+ホワイトステッチ。


ワインレッド+ダークブラウンステッチ。


ライトキャメル+ダークブラウンステッチ。


ブライドルレザー[チョコ]+イエローステッチ



水曜日の続きです。


ブライドルレザー[チョコ]+グリーンステッチ


ブライドルレザー[ブラック]+レッドステッチ


ブライドルレザー[ブラック]+ダークブラウンステッチ

やっと全部撮り終わりました。今から販売ページの編集に取りかかりたいと思います。