2013年2月22日金曜日

ペンケースの改良

ちょこちょこと折を見て作ってみたペンケースですが、何となく今ひとつの気がしていたところを改良してみました。


改良して作ってみたペンケースです。
この画像だけでは何が変わったのかわかりませんので、以下比較写真です。


縫い代が減って、ステッチの際から直角絞りをしているのがおわかりいただけると思います。


改良前と比べて、フォルムが洗練され、さらに堂々とした存在感を出している気がします。


別の角度から見た比較写真です。

さてこれはどうやって縫うのでしょう?


実際にミシンの下死点に合わせてみます。


ミシン針を固定するネジが縫製物に干渉して縫製が出来ないのはおわかりいただけると思います。
絞りの際を縫うことは上下送りミシンでは不可能と言いませんが、それはやらない方が賢い選択だと思います。綺麗に縫製することはかなり難しいでしょう、つまり失敗だらけになります。
しかし別のミシンで縫ったわけではなく、このミシンで縫製しました。それをクリアーする方法があるわけです。この方法を使えば、物理の法則を完全に無視したような逆向きの絞りというトリックも可能です。せっかくですから、それもやってみます。

しかしながら試作というのは根気と根性が重要ですね。当店の場合「根気と根性」だけでやっているのではないでしょうか。

この「根気と根性」という言葉は私は大嫌いだったのですが、特に突出した才能があるわけでもない私の場合は、結局それしかない、という事に気がつきました。好きとか嫌いとかそういう次元ではなく、それしか選択がないので、そうやっていくしかないのです。

忘れてました、「根気と根性」だけではなく、金もふんだんに要ります。





もしかして、今時の小さな眼鏡だったら入るかも、と思ってJINSの眼鏡を入れてみましたが、かなり無理矢理という感じです。あと20mmほど伸ばして、3mm程高さを増やせば充分入る大きさです。


これで、次にやることが決まりました。



昨日は名古屋港に通関と荷物を引き取りに行ってきました。
もう一人で45kgの荷物を15個手積みと手下ろしをするのは、もう無理と判断して、しょうがないからウチの親父、まだ73歳の半人前の若造を無理矢理引き連れて行きました。

当日は大したことがないのですが、次の日にガクッと体のあちこちが筋肉痛になり、もうやってられないな、という気分です。金を稼ぐのは本当に楽なものではない、そう思います。