2013年3月3日日曜日

ひょっこり現れたすごい男

昨日、昼の休憩時に外の空気を吸っていたら、ひょっこり若い男の人がやってきました。

当店は人が来にくい場所にあるので、ほとんどセールスの人とかまず来ないです。工房見学というのもすべてお断りしております。なぜかというと、もしかしてメーカー様のベータ機とかが置いてあったりして、それを写メされて公開されたりでもしたら、当店は明日から商売が出来なくなるだろうということはご想像いただけると思います。

セールスマンという風体でもないので、何かウチに用事かなと思って話しかけてみたら、何と靴職人だそうです。これはかなり面白そうな人が来た、ということで話をしてみたところ、若いのに靴が一から作れる人だけに、とても興味深いです。一般的に靴職人が珍しいのか珍しくないのか、私にはちょっとわかりませんけど、ウチのやっている革小物とはかなり分野の違う世界なのは間違いありません。私に出来ない技術を持っている人は、素直に敬意が持てます。

正直、状況が許すものならばぜひ当店で働いてもらいたいものです。というか私が靴作りを習いたいぐらいです。自分の知らない技術をもった人が、ひょっこり現れて色々勉強したいと言っているんです。技術の習得や自分のスキルアップが人生最大の喜びと考えている人かもしれません。少なくとも、SNSと2チャンネルと価格ドットコムの巡回警邏がマーケティングだとか思っている人ではないと思います。だとしたら私に少し似ている人かもしれません。そのうえ他人様のちゃぶ台をひっくり返すのが三度の飯よりも好きだというとんでもなく図々しい人間だったりしら完璧に頼もしい、、、いや、そういうのは無い方が良いかな。しかしウチで一体何が勉強できるのでしょうか?と私は思いますが、違う世界を見れば、世界が広がるのは間違いないことでしょう。

それだけの気概がある人間なら、もしかしたら将来的に私の代わりに当店を取り仕切る:つまり当店の経営者として任せられるかもしれませんね。

世の中、ひょっこりと興味深い人が突然現れたりすることもあるものだと思ったのでした。