2013年1月30日水曜日

E-PM2用貼り革キットサンプル写真

E-PM2用貼り革キットのサンプル写真を撮りましたので、編集がてらここに載せていきます。


まずは4008合皮。


4040合皮。


4044合皮。


ベージュリザード・エンボス。本牛革型押し。


ブラックリザード・エンボス。本牛革型押し。

自信ありのマウス用パームレスト

マウス用パームレストを先日試作したのですが、手の大きめな人用を作ってみました。


削りだした凹型凸型。


以前もこういう物を作ったことがあるのですが、擦れに強く丈夫で起毛の感触がよい、豚のスエードがどうやら一番向いているようだと言うことで、ピッグスエードで作りました。


同じく半月状のシェイプです。半月状のため、大きめのマウスでも位置が遠くなりにくいです。


何と素晴らしい心地よさ。
ウチのスタッフも一同「使い心地がよい」という感想ですが、販売前に一応10個ぐらい知り合いに配ってみて、使い心地をモニターしてみます。

2個並べればキーボードのパームレストにもなります。


絞り途中の写真です。
凹型の形状にピッタリと貼り付いた革は実に美しいです。絞れば革の厚みは変化するので、凹凸のクリアランスは革の厚みだけを見てもなかなかピッタリ行かないものです。最近クリアランスを取るのがだいぶ上手くなりました。

2013年1月29日火曜日

Fujifilm XE-1スナップケースの試作

E-PL5スナップケースの試作が一段落して、刃型が出来上がってくるまで待ちの状態になりますので、XE-1の方をやって行きたいと思います。XE-1は貼り革も途中でしたけど、これは明日ウチのスタッフの一人が手が空きますので、明日やって行きます。




さて、まず底部をスキャンして、トレースをします。



そのデータをカットしてカメラに合わせてみます。


外周延長を計算してもらいます。
307mmです。300mmを超えていますね。結構大きなカメラです。

刃を曲げ終わって、溶接しようと思ったら溶接棒が無くなりました。うっかりして在庫がありません。早速アマゾンに発注しました。アマゾンに溶接棒が売っているというすごい時代になりましたね。

E-PL5スナップケースの試作 その4

試作は昨日で終了しようと思ったのですが、一晩考えてもう一度三脚ネジを埋め込むことにいたしました。


三脚ネジ穴から線をオフセットして出っ張りをつけます。
かなりの暴挙ですが、意地で三脚ネジを埋め込んでやるがね。


外周延長を再度計算してもらって曲げます。


曲げました。1個目が上手くいかなかったので、2個目です。


何とかとにかく三脚ネジが埋まりました。


とにかく埋まったことには間違いありません。

香港のお客さんが名古屋に来るので、ウチに来たいというTELがありました。
シンガポールのお客さんもわざわざこんな名古屋の外れまでいらしたことがあります。香港とシンガポールは国の規模から考えたら相当ウチの商品が売れていますね。私は中国系の人と相性が良いのかもしれません。中国語を覚えておいて良かったです。とはいっても北京語だけで、広東語はさっぱりわかりませんが。

2013年1月28日月曜日

E-PL5スナップケースの試作 その3

引き続き、EPL5スナップケースを試作していきます。




試作10個目。
グリップ部分をほぼ隠れるようにいたしました。
しかし、三脚ネジはクリアー出来ていません。もう仕方がないのでこのまま行こうかと思います。


そろそろ形状を決めるために、埋め込みステン板をカットするための刃型を曲げました。
最近、ちょくちょく刃型を曲げており、腕が少し上がって、左側の刃型のように細かい形状も、何となく曲げられるようになりました。何となく出来ているだけですので、場合によっては曲げきれない場合もあります。もちろんプロのレベルにはほど遠い話です。


試作11号。
形状はこれで完成とさせていただきます。
これで刃型を発注いたします。

2013年1月27日日曜日

使いやすいマウス用パームレスト

私はマウスのパームレストが市販の物でなかなか使い心地の良い物がないと感じております。まあくまなく探せばあるのでしょうけど、基本的に市販の物は自分用に設計されているのではないので、多少使い心地がしっくり来ないのは仕方がありません。

そこで、私が使いやすい形状で作ってしまえ、ということで、実際に作ってみました。


とりあえずダークタンの革が余っていたので、ダークタンで作りました。。


半月型というのが実はミソです。


割と小ぶりです。


2つの凹凸絞り型と荒裁ち用、本裁ち用、その他の3つの専用刃型。刃型は毎度のごとく自分で曲げました。
何か一つ作ると、刃型がゴロゴロ増えるのには閉口してしまいますが、絶対に革を手でカットしないのが当店の方針で、これだけは何が何でも譲れない鉄則ですので、刃型が延々と増えるのは仕方がありません。


半月状の形状なので、マウスの尻を手前まで持ってこられます。
マウスによっては、尻がかなり出っ張っているものがあり、円形のパームレストだと尻が当たって、マウスが遠くなり、操作がしにくいのです。


凸型の設計はこんな感じです。ちょっと上部が波打っていてまだまだモデリングがそれほど上手くないと言うことがうかがい知れます。でも革絞りすから、絞ってしまえばうまいこと自然なカーブになります。

掌底が当たる部分を凹ましてあるので、フィット感がとてもよろしいです。
実はこの部分を凹ませないと、三次元で絞り型を設計している意味がありません。巷でよく見る、木のブロックを糸ノコでカットして凸型だけで絞りをやっているのと何ら変わらないからです。まあ一種の意地みたいなものです。というよりも、マウスのパームレストは掌底がキモのようで、この部分がしっくり来れば至極快適になるようです。


 削りだした凸型。


 うーん、実に快適。自分の使いやすいように設計しているのですから当たり前ですよね。
内部にゴムを詰めてありますので、硬すぎず柔らかすぎず、というかちょっと硬めで割と私好みです。
販売するとなると、手の大きな人にとってちょっと小さいかもしれませんので、一回り大きなサイズも用意する必要がありそうです。


黒も作ってみました。何と言いましょうか、この自由曲線を組み合わせたヌルッとした曲面と立体物という存在感がたまらないです。自由曲線は嫌いだったのですが、それを使って物体が実際に出来ると、これは実に良いな、と思うようになりました。


2つ並べればキーボード用のパームレストになります。けど、キーボード用だとちょっと小さい気がします。やっぱり一回り大きめのサイズも用意した方が良いでしょう。

自分の欲しい物を、設計から、絞り型の切削、刃型の製作まですべて自分で出来てしまうという、実に恵まれた環境にあります。極小規模なレベルですが、これこそモノ作りの醍醐味と言えるかもしれません。

マウスは毎日相当な時間を自分とともに過ごしているのですから、出来れば快適に気分良く使いたいものです。

左手キーボードのその後

先月の投稿で左手だけでキーボードを打てるように頑張ろうという事を書きましたが、その後の経過です。
正直、現状ではあまり打てるようになっておりません。何と言っても両手でタッチタイピングをした方が速いからです。私は文章を書く仕事も多少したことがあるので、両手タッチタイピングが割と速いです。というかメールを書く事が非常に多いので、タッチタイピングが出来なかったら、今でも仕事にならないです。
もし世の中に左手キーボードしか選択がないという場合でしたら、おそらく必死で左手キーボードを練習して、1か月もしたらマスターするでしょうけど、やっぱり両手タッチタイピングは20年もやっているのですから、それが自分の一部になっています。

左手キーボードの練習が全く役に立たないかというと、実はそうでもないです。とても役に立つのです。使っているアプリケーションによってはキーカスタマイズできるものがあり、コマンドエイリアスを自分で設定出来るものがあるのです。それに左手のキーボードだけを割り当てるわけです。


上の画像の赤い部分だけに割り当てます。
半分しか無いのに、割り当てたキーをどうやって判断するのか?というと、左手キーボードを練習したキー配列を覚えているので問題無いのです。

 1 2 3 4 5     
  q w e r t    
   a s d f g   
    z x c v b  

上の並びが通常のキーボードの左手のキー配列。

0 9 8 7 6
 p o i u y
  ; l j h g
   / . , m n

上の並びが、左手キーボードの左手配列。
通常の右手キー配列がミラーしている配列です。
例えばPのキーは右手の小指で打つのですが、ミラーして左手の小指で打つわけです。
同じようにO = W, F = J, L = S、、、というようになります。

そして、以下のキーだけにコマンドエイリアスを割り当てます。
 1 2 3 4 5     
  q w e r t    
   a s d f g   
    z x c v b  

実際にライノのよく使うコマンドに以下のようにエイリアスを割り当てます。

b:blend
bs:blendsrf
c:curve
ce:circle
cq:copy
cw:connect
d:delete
de:DupEdge
ebt:intersect
ex:extend
ext:extrudecrv
f:fillet
fs:filletsrf
ff:join
fe:FilletEdge
g:hide
qa:patch
qs:_PlanarSrf
re:_Rectangle 3point
s:line
s1:sweep1
s2:sweep2
sq:_Split
sw:loft
sc:SelCrv
tr:trim
ve:mirror
v:move
w:offset
xq:Explode
xs:ExtendSrf
r:redo
x:extend

fがfilletとか trがtrimというのは、誰でもこれは頭文字だなと想像が付くと思います。
swがloftというのは、一見してさっぱり想像が付かないエイリアスですが、左手キーボードだと
S = L , W = O となるので、左手キーボード配列が頭に入っていると全く違和感なく使えます。

左手キーにだけコマンドエイリアスを割り当てると、これが自分でも仰天するほど便利で快適になります。
どれぐらい快適になるかというと、それはまるでお釈迦様によって涅槃に導かれたような気分。まさにインターフェイスの極楽浄土と言えましょう。Nirvana Pure Landですよ!?どれぐらい良いものかこれで深くご理解いただけることだと思います。それでわからないって言うのなら、「これでご飯3杯はいけちゃうよ」といえばわかってくれるだろ?

それは冗談として、コマンドエリアスをカスタマイズ出来るアプリケーションなら、とにかく信じられないぐらい快適になります。もしかしてUnixのシェルとかだと昔からあった方法なのでしょうか?マウスが必要ないCUI環境で、左手だけでキーボードを打ちたいと思うものなのでしょうか?そうは思えません。
とりあえず私は何となく思いつきでやりました。是非これを広めたい、それほど素晴らしいです。

ライノは膨大なコマンドがありますが、自分のモデリングスタイルによってよく使うコマンドなど大概決まっているのです。コマンドボタンやメニューから辿って目当てのコマンドを選ぶよりも左手でキーを1つか2つ押せば、ホームポジションを崩さず目当てのコマンドが打てるのは断然快適なのはわかりますよね。
しょっちゅう使うコマンドをいちいちボタンメニューから辿ったりメニューから階層を辿るという行為は、毎度毎度やらされるとだんだんと気持ちが萎えてくるのです。こういうほんの小さな小さなストレスとはいえ、これが積もり積もると、そのうちに鬱になります。

またあまり使わないコマンドは、今までどおりボタンメニューから辿ってもメニューから階層を辿ってもそんなに苦になりません。

Enterキーは右手にあるのに、それを打つのはどうするのだ?と思われる方がいらっしゃると思いますが、ライノに限っては、SpaceキーがEnterの役割をしますので、全く問題ありません。

ただこの便利な左手キー配列のエイリアスに慣れてしまうと、キーカスタマイズができないアプリケーションに大きな不満とストレスを感じますので、一概に良いことばかりとは言えません。一番の問題は自分が使っている二次元CADもエイリアスを割り当てられないので、かなり苦痛になります。
「どうしていちいちボタンメニューから辿ったりメニューから階層を辿るという、とてつもなく馬鹿げた行為を毎度毎度しないといけないのか?」という不満で頭の中がいっぱいになります。自分はこんな馬鹿馬鹿しく無駄で不便で不快で面倒で望んでいない行為を強制されている、という凄まじく強烈なストレスです。

ライノで二次元の作図をすることももちろん出来ますが、ライノはクソ重いので二次元の作図程度ではあまり使いたくないのです。乱暴な意見ですが、二次元のCADごときで重いなんて最低です。JWCADなどDOSの時代からあって、その時分からサクサク動くのです。そんなもの5秒でアプリケーションが立ち上がらないと使う気になりません(ライノVer5はVer4と比べてかなり重くなり起動に1分近くかかる)。もうゴタクは良いからアイデアを忘れないうちにさっさと作図させろ、という感じです。

左手キーボードの、その後レポートでした。


左手キーボードのエイリアスで快適にモデリングしたペンケースの凸型です。

2013年1月25日金曜日

無駄遣い2点

たまに、自分にとって一体何の用途があるのかよくわからないものが欲しくなるときがあります。わたしだけではなく誰にでも、そういうときがあると思います。そして無駄遣いをするわけです。

昨日の無駄遣い2点。まずは1点目。


razer nostromo。ゲーミングキーパッドです。
ゲームを全くやらない私がこういうものを買って、何か意味があるのだろうか?左手鍵盤の代わりになるかどうか、そんな感じです。


評判がよい製品ですので、手を置いた感じはなかなかよろしいです。キータッチもなかなかです。
ただ左手鍵盤として使おうとすると、Bのキーが足りないです。


ゲームをやらないので、方向キーは必要ありません。方向キーにShiftやBackspace、Ctrl+Z、Ctrl+Yを割り付けて便利に使えるかどうか、今後に期待します。飽きて使うのをやめてしまう可能性もかなり高いです。

無駄遣い2点目。


TASCAM DR-05。ICレコーダーです。
私の生活で一体何の役に立つのかさっぱりわかりませんが、なんというか、とにかく欲しかったのです。


 ICレコーダーにしては結構な大きさです。
 E-PM1と比べても遜色ない大きさです。このレコーダーはなかなか気が利いていて、最初から単3電池2本と2GBのMicroSDが付いてきて、元箱を開けばすぐに使えます。

表面に貼る革を作ったら売れるかな?、、、きっと売れないだろうな、、、。

2013年1月23日水曜日

E-PL5スナップケースの試作 その2

昨日に引き続いて、E-PL5スナップケースの試作を続けて参ります。

昨日底部を作りましたので、側面のパーツを作っていきます。
まずカメラのフロント部分をスキャンして、それに合わせて線を描いていきます。
これはOM-Dのデータを引っ張ってきて、それを基準に合わせてきます。マウントの大きさは決まっているのですから、それほど大きな変更はしなくても良いでしょう。データの使い回しが簡単にできるのがベクターデータ(線データ)の良いところです。


とりあえずしばらくは画用紙をカットして、大まかな形状を決めていきます。


試作4号。ここから革を使って試作していきます。他のカメラのデータを使い回しているので、試作3回ぐらいの手間を省けました。



だいたい20回ぐらい試作をするときちんとしたデータが出来上がります。長い道のりです。これが10回ぐらいで決まるととても時間短縮になって有り難いのですが、こればかりは仕方がありません。


昨日作った底部パーツの刃型ですが、もう0.5mmほど合わないことがあきらかになりましたので、データを直して再度曲げ直します。


速攻で刃を曲げました。もう一度ぐらい曲げ直しがあるかもしれません。



試作9個目です。形状はほぼOKです。次は銀面の付いた本革を使って、実際に製作するように試作をしていきます。



試作10個目です。



今回はなかなか試作の進行が早いです。20個も試作せずに出来上がるかもしれません。


今回スナップケースがカバーする部分がOM-Dと同じように少ないので、上の丸部分にかかりを設けました。これだけのことですが、ケースの装着感が良くなります。



ただちょっと困ったことが発生。


三脚ネジで固定を考えていたのですが、ネジ穴位置がちょっと端に寄りすぎていて、三脚ネジを底部に埋め込むことが出来ず、外に出てしまうのです。ちょっとこれは困ったな、でもほかに方法もなさそうです。
どうしてこんな位置に三脚穴を?と思ってしまうのですが、小さなカメラボディに色々詰め込まなくてはならないので、どうしてもこの位置になってしまうのでしょう。