2015年2月7日土曜日

ちょっとしたコインケースの試作など

先日東京から取引先の方がいらっしゃって、その会社は割と革業界では大手の材料問屋さんなのですが、扱われている商品も多岐にわたります。その会社の商品カタログを見ると、大変な量だなと思うのですが、それでも常に何か新しい商品を探しているそうなのです。ユーザーを引きつけるのは、あそこには定番も目新しいものもとにかく何でもある、そういうものなのでしょう。
「何か新しい商品とか提案はありませんか?」
というので、こんなのどうですか?と色々見ていただきながら、
「何これ!?」
と掴みがあったのが私のコインケース。


イタリア製のあの有名なコインケースのパチもの。
まあ自分でモデリングして絞り型と刃型をわざわざ製作して、革を絞って作ったものです。


中身はこんな感じ。絞ってあるので小銭を出しても皿になっていて散らばらない、そういうものでなかなか使い勝手は良いです。


ただモノホンと違うのは、ここを縫製してあると言うところです。
まあ一応日本人が作ったので、仕上げが本家よりもだいぶ綺麗です。モノホンはスゲーーー雑。こんなの日本人が作って売ったらクレーム電話鳴りっぱなし間違いなしですが、そこはイタリア製という看板がありますので、誰も文句をつける人はいません。

意地っ張りというのは、自分で使うものでも可能な限り自分で作るのです。また試作して出来が悪いものは自分で使って、これはなかなかよく出来たというのは人にやってしまう。それでいて売らないのは作るのが面倒だからです。こうなると、もう自分でも自分のやっていることのわけがわかりません。

とにもかくにも、その取引先の方はこれに食いついたわけです。
取引先の方:「これをキットにしたら売れる可能性がありますよ」
私:「売れますかねぇ?」
まあヒット商品にならなくても、並べておけばそのうちそれなりに売れるでしょう。



採用されるかどうかはわかりませんが、とりあえずサンプルを作って送ってみます。

去年、2人スタッフが減ってから、何も革製品を作っていないように見えて、まあボチボチ何か試作していたりはします。