2015年4月14日火曜日

日本人と国際結婚

日本に住んでいる日本人同士が結婚するというのは、多くの皆さん経験があるかと思いますが、簡単です。役所に行って何か書いて判子つけば万事OK。

ただこれが外国籍の人間との婚姻となると、なかなか面倒くさい話になってきます。
あちこちの役所に行って、色々な書類、納税証明とかまで取ってこないといけないです。しかも審査まである。インチキして偽装結婚する連中が多いから仕方がないですね。あまり言いたくないのですが、一度それが通ってさえしまえば、変なのに居座られても生活保護まで大盤振る舞いしてしまうというのが、昨今の日本の納税者の大きな不満というのは今更ここで言うまでもないでしょう。「正直働いたら負けだと思ってます」って言葉が笑い飛ばせるどころか、これは事実なのではないかと深く考え込まされてしまうのが、残念ながら日本の現状ですが、今ここで論ずる事はとりあえずそれではないです。

それでも配偶者が元々外国人というよりも更に面倒な話しなのが、元日本人で日本国籍を喪失して外国籍になってしまっているというケース。今回、私はこれに当てはまりますというか、正確に言うと私の配偶者。
まず配偶者の国籍地であるインドネシアの役所に行って出生証明書を取ってくるわけですが、まずこれがない。日本で生まれているのですから、インドネシアに出生証明書などあるはずも無いです。それがあったとしたら、落語のあの話しだ、何だったっけ?
「お前は粗忽者だから自分が死んだことにも気が付かねえんだよ」のあれだ。
粗忽長屋と似たような話になる。

これもあまり大きな声で言いたくないんだけど、思い切って言ってしまうと、日本と違って金を掴ませれば大概のことなら何でも何とでもなる国だから(それに対して批判やら何やらをしたいわけではなく、今はそういう厳然たる事実があると言うことを単に述べているだけです)、出生証明書とか戸籍程度なら本物を作るぐらい朝飯前で何とかなるけど(偽物ではなく本物を作れるというのが重要)、そのうちに日本でバレるに決まってます。
「粗忽者だから自分が日本で生まれたこともついウッカリ忘れてたんでやんす」
と言い放って、1万円掴ませれば万事OK。Everybody's HAPPY、という甘い世界ではありません。

「それじゃあ、この出生証明書(本物)が証明するアンタは一体誰なんだい?」

まさに現代版粗忽長屋。私は是非、春風亭昇太さんにこの話を使っていただきたい。昇太師匠と面識など全くありませんが、同じ独身男という親近感をずっと持っていました。私は今回昇太師匠を裏切ってしまったのが、ちょっと残念。

しかしこういうケースはどうなるのでしょうか。偽造なら強制送還でしょうけど、面倒なことに書類は国家が発行した厳然たる本物なのです。相手も立派な国連加盟の独立国なので、日本政府はその本物の書類にケチをつけられるのでしょうか。わかりません。

まあそんな手の込んだ危険なイカサマをしなくても、気長に時間をかければ正当な方法で何とかはなります。


ここにちゃんと波線まで打って釘を刺している。役人は大概いつもはグウタラですが、やるときはやるんです。実に頼もしいな。日曜日は家でゴロゴロしてるだらしねえ父ちゃんみたいだな。

配偶者はついついいつもの癖で日本の役所窓口で、「いくら払えば特急でやってくれるの?」と言ったらしいですが、それは感覚が狂っています。ハッキリ言うと、間違ってます。

日本の役所で無理を通したいなら金ではなく、政治家かヤクザを連れて行くと良いらしいです。ただ私のような一般的な善良市民には縁のない話です。


いつからお前が俺の殿様になったんだか俺はちっとも知らんかったんだけど、まあそれが社交ってもんだな。いちいち大人は下らないことに文句は言わない。
日本語の使い方だと、殿ってのは目下の相手に使うもんらしいです。すごいな、役人が威張らないケースってのを初めて見た気がする。


それにしても一体何だろう、この量の書類は?結婚するのがこんなに大変だとは思わなかったよ。

もうやることなすこと、他人と一緒では気が済まない性質が、こんなところにまでいちいち無意識のうちに出てきてしまっているという、もう何と言うのかな、自分で言うのも何だけど、ちょっとだけ変わった人生だな、、、メチャメチャ変わってるわけじゃあないけど。


日本だけではなく、インドネシア側でも書類が必要なんだな。
母親がこの人ですという証明書がなぜかインドネシアで取れるのか、これまた不思議な話ですけど書類はインチキではありません。

ただこの書類は日本ではケチつけられかねませんね。右下の方にある2015の15が書き直してあるのが見えると思いますが、これは日本の役所ルールだと、二本線引っ張って訂正印押してから書き直しです。
私は名古屋税関の森田という小役人の典型みたいな男(あら探しの名人)に、こういうことを事細かにやり直しさせられましたから知ってるんです。ちなみにお金の渡し方にも細かいルールがあって気が遠くなります。奴らの馬鹿さ加減には実に目を見張るものがありますけど、今日のところはまあいいや。


ついでに私の書類も。何オマエら勝手に俺のことを書類にしてるんだよと思いますけど、まあそんなもんです。しかも私は仏教徒だという事までインドネシアの書類が証明してくれました。なんだ、俺は仏教徒だったのか、、、。

窓口でチップ500円渡して超特急処理だったそうです、、、何だかなぁ。