2015年10月2日金曜日

Plaubel Makina 67モルトの続き

Plaubel Makina 67ですが、遮光モルトの採寸をするのに、裏蓋を外さないと上手くできないのです。知らないカメラというのはばらすのは怖いのです。うっかりばらして元に戻らないなんてことはいくらでもあります。マキナは複雑という話も聞いたことがあり、知り合いの修理屋さんに聞いてきました。慎重にやるというのは大変重要なことです。




裏蓋を外すなら2カ所のネジを外すだけです。


裏蓋が外れた状態です。



上下のネジの長さが違うので注意が必要です。
またヒンジに小さなワッシャがついており、これをなくしやすいのです。なくしたらすべてが終わりますから、セロテープなどで仮止めして失わないようにしておきます。


一応ですが、フロントのシェルを外す方法も教えていただきました。
ストラップアイレットを固定しているネジを外します。



三脚穴の両端にあるネジを外します。



フィルムを固定する2つのパーツを外すとシェルが外れます。

レンズ回りのモルトがあるのですが、レンズ回りは慣れていない人間がばらすと大変なことになるから触るのはやめておくべし、という事で、私も敢えて教えてもらいませんでした。

マキナのモルトを交換するのは、マキナの修理がわかっているプロフェッショナル以外、裏蓋のモルトを交換するぐらいで十分ではないかと思います。

しかしながら、いつも感心するのはカメラの修理職人さん達で、自分が設計したり生産に携わったわけではないカメラの構造を良く理解して、それなりに修理してしまうことです。部品がダメだからって再供給されるわけでもなく、ネジ一本でもパーツは特殊なものが多い。普通ばらしたら2,3個細かいパーツをなくしても全然不思議ではない私にはとても無理だなと思うわけです。さすがプロというか餅は餅屋だと。