2016年3月10日木曜日

レーザー発信管の交換

当店で使っているレーザー加工機のレーザー発信管の寿命は公称8000時間で、実際はその半分ぐらいではないかと思います。2014年7月30日に使い始めて恐らく4000時間も使っていないかと思いますし、現状まったく出力が落ちたという感じはないのですが、予備を2本購入してあり、何年も使わずに放っておくと、予備管のCO2ガスが抜けてダメになってしまうかも知れないということで、本日交換をしてみました。



古い発信管を外していきます。



鰐口グリップで配線をしてあるところが泣かせますが、まあとりあえず問題は発生していませんので、これで良いのでしょう。



2カ所で固定してあるだけですので難なく外せます。



水冷ですので内部に水垢がたまって汚いですが、まあ仕方がありません。
出力は最大85%ぐらいで使っておりますし、水冷で冷やすますのでなかなか心強いです。空冷のレーザー加工機を使っていたとき、20万円もするレーザー発信器が長時間使用(朝から晩まで4日ぐらいの使用)で出力が落ちてダメになったときは、正直泣きました。これは一本8000円ぐらいでしたけど、こっちの方が丈夫っぽいのは、まあ何と言ったら良いのかな、実に力が抜けます。



安いのにはわけがある、、、中国製だからです。でもバカにしたものではありません。
40wですが、うちの使い方でしたら30Wの出力で充分のような気がします。レーザー管は出力が小さい方が細い光線が出て、使う目的によっては小さい出力の方が使いやすいのです。



新しい発信管です。



外した手順の逆をやってセットアップします。
大した仕事ではありません。30分ぐらいで交換できました。



発信管を交換したら光軸の調整をしないといけません。



所定の位置にレーザー光が走っているか確認をしながら、ミラーの角度を微調整します。

※大変危険が伴う行為です。

レーザーのテスト光をチョイチョイと出し、的に当てて焦げ跡を見ながら角度調整をするのですが、弱いテスト光とは言えレーザー光が皮膚に当たったりすると火傷しますし(経験済み)、目に当たったりしたときには目が一瞬にして潰れます。



最終ミラーの調整です。


レンズで集光したミラーが丸い円を描いているか見ながら微調整をします。



実際にモルトをカットして、問題が無いか確認してみます。



OKのようです。新品のレーザー管でしばらく気分が良いことでしょう。