2016年4月15日金曜日

お灸をすえる

最近、MAIIIクリッカーの積み卸しが多く、少々腰を痛めたようです。ひどくはないのですが、慢性的な弱い腰痛がある、そんな感じです。

医者にかからなければならない、という程でもないので、ここは一つ東洋医学の力を借りてやろう、ということで思い立ちました。以前鍼灸師の知り合いがいて、日本針と中国針を打って貰った事があり、素人なら適当に打っておけばOK、ぐらいのことを言われて針を貰ってきたことがあるのですが、やはり素人が針を打つのはやめておいた方が良かろうという賢明な判断を下し、それならお灸にしてやろうということで、早速買ってきました。



初心者はまずソフト灸とか柔らか灸とかからと言われますが、男だったらガツンと初発からモグサ丸めて火をつけるに決まってるだろ?ということで、これだ。税込み513円。結構安いんだな。



知り合いの鍼灸師は、初心者はツボなんか適当で問題無い、ぐらいのことを言ってましたけど、一応本も買ってきました。



ツボってたくさんあるのですね。結局適当に腰に効きそうなところを選んですえてみます。



「あいつは最近調子づいているから、ちょっとお灸をすえてやるか」という日本語の使い方ではなく、本来の「お灸をすえる」という言葉の意味で使うことがあるとは、私は今まで考えもしませんでした。ナウなヤングはお灸なんかすえませんから、それだけ歳を食ったのかも知れません。

さて、箱の説明にはモグサは米粒大が適当と書いてありますが、この俺様がそんなセコい真似が出来るかということで小豆大のモグサを固めて右手の甲にあるツボらしきところに置いて火をつけてみます。

「熱!熱!熱っ!いい加減にしろ馬鹿野郎!」

と叫びながら火のついたモグサを吹き飛ばします。もう治療と言うより我慢コンテスト、まさに根性焼きという言葉がピッタリくる状態です。溶接の火玉が皮膚に当たって大騒ぎをしているのが、経験上近いような気がします。



「この俺様が」とか下らない強がりは言っていられません。これはどこからどう見ても火傷だよね?「ふざけるなこのインチキ東洋医学」と、怒りにまかせてブン投げてやろうかと思いましたが、気を取り直して説明通り米粒大のモグサを固めてやってみます。



米粒大ならプチ火傷という感じで、まあ我慢が出来ないことは無いです。修行だと思えば何とか耐えられる範囲です。皮膚が焼ける数秒間は頭に電気が走るのを体験出来ます。
これで良いのでしょうか?というかこれを毎日続けるものなのか?
まあいいや、とりあえず手、肘、膝、足のあたりなど手が届く範囲でガンガンお灸をすえてみます。米粒大よりも、ゴマ粒大ぐらいの方が良いんじゃないかなぁ、って言うぐらいなら最初からソフト灸を買ってくれば良かったような気がします。

うーん、腰痛ですか?ちょっと良くなったような気もしますけど、即効性はないでしょうから、気長に続けるものなのだと思います。

「お灸をすえる」という言葉の意味を自分の身体で理解した、そんなお灸体験でした。