2016年10月3日月曜日

グリップの握りやすさ考察

最近、あれこれグリップをプリントしては形状を変えて作り直して、という事を繰り返しています。



3Dプリンターを動かしっぱなしで、ボツの山。新しく始めることは、自分なりのノウハウが出来るまではガムシャラにやってみる必要があるというもので、たくさん失敗しても全然問題無いばかりか、多くの失敗こそ、それが経験値。2,3個作って、最高のものが出来ました、とか言っていたらそれはまったく信用が出来ない話です。

そんなわけで握りやすさという事を考えると、ボチボチとわかってきたのは、以下の点です。



1. エグリがついた形状になっている。
エグリがついているととにかく引っかかりが良いです。



2. エグリの山の角に中指第一関節が握った時点で自然に当たる。



3. 2と同じですが、薬指第一関節が自然と当たる。




4. 本当は小指部分もあると一番良いのですが、コンパクトカメラだと小指の握り部分を取れるほどの大きさがありません。結局、コンパクトカメラ用のグリップを作ろうとすると、グリップの大きさが一番のネックとなります。握りやすい大きさにすれば、カメラの大きさから考えると大きすぎるものになってしまいます。
すなわち、中指と薬指の指の置き場所が肝になるようです。



5. 握るのは決して水平に指を置くわけでは無く、大体30度ぐらい傾いて握るのが普通です。
というのは、人差し指の先をシャッターボタンに持っていくので、水平に握ると無理があるからです。



6. 5を踏まえると、フラット形状よりも上すぼみ形状の方が握りやすい。



7. 6と同じですが、この中指が当たる部分、いわゆる肩の部分が斜めに握る時にかなり重要になります。この部分は中指が上から乗るようにすると心地よいというわけです。



8. 指の腹が当たる部分がちょっと膨らんでいると、掌底の落ち着きが良い。つまり心地よいです。

上のような条件を満たしたグリップは握る時に指と掌低などすべてのグリップの接触する部分に力が上手いこと分散されますので、驚くべき軽い力でしっかりとカメラをホールド出来ます。上のDP Merril用は、かなり良いです。


最終的な問題は、手の大きさは人によって結構違うということです。